今年度、息子が5年生になってから出走した2度の親子レースでは、スタート早々に「ちょ、ちょっと待って!」と私がブレーキを掛けてしまっていた。そのことを息子から聞いた妻からは、"戦犯"とか"足引っ張り過ぎ"とか"フルマラソン走ってるのになにこの体たらく"とか、まあ散々な扱いなのだ。(僅かに脚色あり)
とは言いつつも、自分的には、
「わかってねえな~、俺がブレーキ掛けてるおかげで、息子は前半抑えめに行けてるからこそ、そこそこの好結果なんだよ。...多分。」
と感じている部分もあった。いやうそ、そう思いこむようにしていた(笑)。
いつかそれを証明してやろうと画策していたのだが、先月初めにランネットでちょうど良いレースを見つけた。
【
第5回イセエビカップおんじゅくオーシャントレイル】
メインは10マイルのレースだが、ビギナー向けに5kmが設定されており、小学生もエントリーできるのがポイント。過去のレポ等を見る限り、砂浜とロードが主であり、トレイルも危険な箇所はなさそうだ。しかも父・息子それぞれのエントリーなので、親子マラソンのように手を繋いで一緒にゴールする必要もない。
しめしめ。
5kmならまだ父が威厳を保てるだろうよ。ここは名誉挽回のまたとないチャンスだ!ちょっと大人気ないけど、息子にちょいと差を付けてゴールしてやろう。
よっしゃよっしゃ、と息子を誘ってみたところ、当初は難色を示していた。
息子:「5kmって小学生走る距離じゃないし!長い!」
おっと:「まあたしかにな。でも途中山道なったりトンネル(隧道)抜けたり冒険的で楽しそうだし、そもそも勝負ってよりレースを楽しもうぜ!しかもあの"神の領域"の鏑木さんに会えるんだぞ!!←以前に一緒にNHKスペシャル見て感動した」
息子:「うーん...」
エントリー決定(笑)。
で、当日を迎える。
こんな感じのスタートゲート。
町長の号砲で最前列あたりからスタートするも、な、なんなんだ砂浜!全然前に進まんやん。
(実際の砂浜)
私、体重が重いせいか、足が砂に沈みとにかく前に進めない。周りのペースに合わせて走っているとkm5:30くらいなのだが、既に砂浜からロードに出る1kmあたりのところでは、ヒーハーヒーハー呼吸が乱れまくり´д` ;。ふと顔を上げてみると、息子は遥か150mは先に息子の姿を確認。ちなみにこのレース中に彼の姿を見た最後だった(笑)。
よし、切り替えてロードだ、と呼吸を落ち着けようと思ったのもつかの間、まもなくして今度は急坂が登場。ひえーっ。なんとか前のランナーについて行こうと頑張るも、砂浜で乱れまくった直後の心肺にkm5:00の上り坂はキツすぎる。またもや荒れまくる呼吸でまだ2km程度なのに虫の息となる。もうレース前の目論見など何処へやら。ダメだぁ、ジョグにしようかな。なんて思ってたところに突然、
「激沈上等!」
と背後から声が掛かった。
ビクリとして振り向くと、な、なんとレジェンド鏑木さんが走って近づいて来られる!!
ただでさえ虫の息だったのに、更に驚きと歓びに取り乱し、二言三言お話させていただいたのに覚えていない(^^;;。ただ、颯爽と急坂を駆け上っていく姿を眺めて、あれ前日がガチで50km走った(facebook情報)動きかよ...、と驚愕したことだけは記憶しています(^^)。
長くなったので後半へつづく
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